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優等生じゃなくても読書感想文でトップを狙う方法(奇策)

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「奇策」じゃない感想文メソッドはこちら

 

作文(読書感想文)の書き始め例 - ノーミソ刺激ノート

 

【子供向け】読書感想文をうまく書かせるコツ - ノーミソ刺激ノート

 

最速で読書感想文を書く方法(良質な) - ノーミソ刺激ノート

 

これが評価される!読書感想文のポイントは…… - ノーミソ刺激ノート

 

まずは目標を知ろう。

読書感想文の書き方って直接習うことってないと思うんですよ。

となるとそれぞれの方法で書くしかなくなるんですね。

 

たくさん書きまくって、専門家の先生に添削してもらうというのが一般的な手段だと思います。でもこれって皆がみんなできることじゃないんですよね。

 

「一般的な手段」というのはつまり優等生の方法です。

優等生は塾などの先生に感想文を書く練習をさせられて、直接指導をしてもらいます。

どんな優秀な子供だってそういう指導がないといい感想文というのは書けません。

 

この方法は「奇策」なのでほとんどの人がこのままでは実行できないと思います。

が、参考にはなるはずです。

今回は「奇策」なのでそういう方法ができない人のためにその方法を書きます。

 

読書感想文の基本を知りたい場合はコチラ

【子供向け】読書感想文をうまく書かせるコツ - ノーミソ刺激ノート

 

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せっかく書くんならトップを狙いましょう。

それぞれの学年のトップを知るところから始めましょう。

学年のトップというのは「普通のトップ」です。普通を知るのは役立ちます。

 

読書感想文全国コンクール公式サイト

 

学年のトップは別に天才でも何でもありません。ただただ正当な努力をした人がなるものです。

今はインターネットで読書感想文の一位のレベルが分かるようになってます。

案外同級生の感想文を読むことは少ないんですね。

でもこういうものをしっかり読んでみることが必要です。結構難しく考えすぎる人も多いと思いますが、読んでみると難しい技術を使っていないことに気づくでしょう。

 

ただ、世の中のほとんどの人はここに載っている感想文のレベルに行きません。

しかしその基準を知れば目標が分かるわけです。

 

単純に考えればこのレベルを超えればいいだけの話です。

あくまで高校生以上のことを考えてみましょう。小学生でも応用は効くと思います。

 

どうやって一位を超えるか

一位になっている人を尊敬しないことです。これはあくまで奇策、普通じゃない方法です。

「こんなレベル俺だって書けるわ」と下に見るところからです。

「一位はやっぱすごいな」とか言ってたら上にはいけません。

 

人を下に見るとその作品の欠点が見えます。

倫理上ダメとかそんなの関係ありません

倫理とか道徳とかは人間同士のことなので自分一人の場合は野蛮に考えていいんです。

 芥川も

「道徳は便宜の異名である。「左側通行」と似たものである。」

『侏儒しゅじゅの言葉』

と言っています。つまり交通整理であって個人の中では関係ありません。

 

 

読書感想文の普通の構成

  1. その本に出会ったきっかけ
  2. その本の簡単なあらすじ
  3. 印象に残った箇所とその理由
  4. その本を読んだことによって得られた経験そしてそれをどう生かしたいか。

 

読み手は教育者なので、こういう子供であってほしいと願う像を浮かべながら読むし、書く側の子供も「こう書けば大人は喜ぶだろう」と無意識に狙う傾向がありますよね。

 

最終段落では倫理的に「自分はこうなりたい」「理想的な子供像はこうだろう」みたいな歯の浮くようなことを書いて仕上げるのが大概のオチです。私は嫌いですけど。

 

そんなの書いたってそれが得意に奴には普通適わないわけですよ。

優等生には優等生になる才能があるんです。そいつの土俵で戦ったらだめです。

 

内閣総理大臣賞の高校生の部の作品ではまんま優等生の構成ですが何が評価されているかというと人種問題を題材とした物を読んでそれをうまくまとめているんです。

このレベルの作品は才能が無いと書けません。他のものも「アウシュビッツ」だの「沈黙」だのも歴史、人種問題と宗教問題で身近にリアリティのある経験をしたことのあることやそのための対策をしていないと難しい内容です。

 

選ばれる作品とは

どの作品もそうですけど言語能力が高くて先生に言われたことをきちっと守れるような

優等生の作品が評価されています。

読んでいたらこういうのを書く子は本当に素晴らしい子だな将来が楽しみだと読んでるほうが感動してるだけで子供は感動なんかしてません。

 

高校の頃に読書で感動して、それを言語化できるような奴なんてほとんどいません。

「ほとんど」ってことは、こういう子は一応いるんじゃないの?

と能天気ならかまいませんが、いい子が選ばれるわけじゃありません

求められてる子が選ばれるだけですよ。

 

つまり捏造をするんです。感動してるよってことにしておく。

えらいこっちゃ

もちろん本当に感動している子供もいるでしょう。しかし現代日本の子供は感動するほど真に迫った体験をしている人は少ないです。

 

感動するという事は、身に何となく覚えのある「悲しみ」や「苦しみ」の感覚を得ることです。しかし高校生はそんな感覚はほとんどないでしょう。だからこその奇策をするんです。

 

優等生を敵に回してはだめ

読者(先生)の意表を突くんですよ。

「孫子」では

「兵は詭道なり」(戦争は欺くこと)

とあります。つまりハッタリです。

どうやって先生を騙してやろうかと遊び感覚で書くんです。

 

読書もそうですけど、インプットもアウトプットも遊び感覚でやれば何度も繰り返しできるようになります。

 

本は一回読んだら終わりという人がいますけどそんなケチな方法で感想文なんか書いても面白いものは書けません。

 

「全部で何回読んだんですけど、一回目はこうで二回目はこうで」と書いていってそれぞれの感想を書いた後に現在思うことを書いてもいいでしょう。

 

読書する意味 - ノーミソ刺激ノート

 

たくさん本を読むと起こる良いこと - ノーミソ刺激ノート

 

読書の眠気を防ぐ方法 - ノーミソ刺激ノート

 

後ろから読む

あと、案外色んな人がやらないのは文庫本の最後にある「解説」「あとがき」を読まないんです。そこにはプロの作家や文芸評論家がその作品の読み方を解説してくれています。宣伝のために芸能人が書いたロクでもないものもありますが、いいものはいいです。

 

どういうものがいいかといえば文芸評論家や学者のものです。作家の場合はその作家との距離が近すぎて素人にはよくわからないことが多いです。が、評論家や学者は第三者として一般人にもわかるように文章を書くプロなので参考になります。

 

複数の出版社で出ている場合はそれぞれ書かれている人が違うので出版社の違う解説だけでも読んでみていいですね。短いですからワザワザ買わなくても立ち読みでどうにかなります。

 

本を後ろから読む理由 - ノーミソ刺激ノート

 

立ち読みをしよう! - ノーミソ刺激ノート

 

優等生はだまして感想文を書きますが我々はハッタリです。

こういう場合って書きまくって読み返してみたら物凄く気持ち悪い文章になってしまったってことあるじゃないですか。

 

自分の文章が気持ち悪い!と感じるのはなぜ? - ノーミソ刺激ノート

 

でも心配しなくていいです。手書きじゃ大変ですけど、初めはパソコンにどんどん書きまくればいいんです。

 

気持ちを言語化する方法 - ノーミソ刺激ノート

 

まじめに書いたら馬鹿を見ます。

 たとえば本は何を撰ぶかですが読書感想文で賞を取っているものはどういうわけだか同じ作品が多いんです。

おそらく書く側で対策が練られていて「評価されやすいもの」というラインナップが用意されているんでしょう。そんなん書いたって面白くないですよ。

 

野蛮人的方法

誰でも知ってる本を課題にしてしまいます。高校の頃にはそんなのできませんでしたが。たとえば教科書で取り扱われたものを撰ぶとか。

 

高校一年生ではたいがい『羅生門』を読みますがそれでやっちゃうとか。で、普通読んでいてひっからないような個所を撰んでそこを論じるんです。

 

優等生なら「下人と老婆と毛を抜かれている死人」三者のエゴイズム(利己主義)に関して論じるでしょうし

・道徳の変化

・悪人になる勇気

・人間の優越感

とかそんなもんでしょう。

国語の先生の解説なんかもそんなもんで留まるもんです。

しかもこういうことはネットにごろごろあるので自分で調べられます。有名であれば有名であるほど。

 

野蛮人はこれを材料にして自分で感想文を書いちゃいましょう。

つまりそこを外して書けば新しいということです。

ですから感想文では「こういうことが論じられているけど…」とか「先生に教わりましたが」という風にわかってますということをはじめに書けばいい。

で、何を書くかですけど・・・

 

『羅生門』の具体例

「鵜戸神宮の楼門」のフリー写真素材

 

作品の最後の

 

老婆はつぶやくような、うめくような声を立てながら、

まだ燃えている火の光をたよりに、梯子の口まで、這って行った。

そうして、そこから、短い白髪しらがさかさまにして、門の下を覗きこんだ。

外には、ただ、黒洞々こくとうとうたる夜があるばかりである。
下人の行方ゆくえは、誰も知らない。

 

ここで、「うめくような声」って有りますよね。

ここって授業で取り扱う先生少ないと思うんですよ。

声ってからには何か言葉を発しているわけですよ。

それは下人にかもしれないし自分の気持ちを独り言のように言ったのかもしれない。

じゃあ何を言ったんだろう?という想像ができます。

 

人と違う発想になるには。

 

似も書きましたが、とにかくいろんなパターンを書けば面白いでしょう。

どんな婆さんだったっけ?と2度3度と読んでいけば細かいことがわかってきます。

100も案を書けばいいものが出てくるはずです。

大喜利感覚で楽しめます。

たくさん書いたら文章との整合性も含めてもう一回読んでみると説得力が増しますよね。

 

そして自分の着物やら何やらの一切合財を取られた老婆は下人の逃げたほうに向かってみるわけです。

「そうして、そこから、短い白髪しらがさかさまにして、門の下を覗きこんだ。」

 ってありますけど、超気味悪くないですか?

外見は、

「檜皮色ひわだいろの着物を着た、背の低い、せた、白髪頭しらがあたまの、猿のような老婆である。」

※(「目+匡」、第3水準1-88-81)まぶたの赤くなった、肉食鳥のような、鋭い眼で見たのである。それから、皺で、ほとんど、鼻と一つになった唇を、何か物でも噛んでいるように動かした。細い喉で、尖った喉仏のどぼとけの動いているのが見える。その時、その喉から、からすの啼くような声」

 という上に徐々に老婆の外見を明らかにするわけですがなんとも気味の悪い婆さん。

でも「猿のような」とか「肉食鳥のような」とある時点で異形の存在然としているような、そもそも見た目はほぼ妖怪。

そうなると人間の基準で考えたらまずいとも思えます。

登場シーンからして

「老婆は、一目下人を見ると、

まるでいしゆみにでもはじかれたように、飛び上った。」

 

ってありますから、ヨボヨボの婆さんではなく、かなり体力のあるババアでしょう。

体力だけじゃなくて「弩」っていう比喩まで使ってるんだから、かなりバネがある脚をしているということ。

現在の80、90近くの婆さんだったらそんな風に飛びあがれません。

この婆さんはただ「白髪頭の、猿のような」ババアであって意外に若いんじゃないか。

40位だったら充分飛びあがれるだろう。

もしかしたら20代の可能性だってある。

20代で白髪頭ってことは充分にある。

 

そもそも飢饉があって衛生状態も良くないような所の婆さんだから長生きするような社会的状況もなく40で婆さんと呼ばれたって不思議じゃない時代だろう。

 という予想が立つ。

 

なんて空想科学読本みたいに検証してみてもいい。

そうしながら読み込んでいくんですよ。

芥川は「河童」だの「杜子春」で妖怪や仙人を出してくるらいだからこの婆さんもどこか妖怪染みてるように読める。

ただこれだけでは妖怪とは断定できません。

 

ゲーム感覚で楽しむ

 

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文章中に無理のないように説を立てるのはルール上でゲームをしているのと同じ。

 

こういう風に発想を飛ばすのはすぐにできることではなくてたくさん出すこと以外不可能です。

 

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ですから課題図書を決めたらネットで一通りの感想文を読んでみてそれを足掛かりにしてしまえば全然違う発想にたどり着けます。

 

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むしろ感動してないのに感動を捏造しても実質内容は頭に残りません。

「どうやってハッタリをかまそうか」というほうが頭も使うわ楽しいわ本は楽しく読めるわでいいこと尽くめです。

 

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